資産形成と資産運用、自分に合うのはどっちなの??-高橋優太

どうも、高橋優太です。

本日はほとんどの方が正しく理解できてない「資産運用と資産形成」について、お話しさせて頂きたいと思います。
結構ごっちゃになってる人も多いし、正しく理解できてない人はかなり多いんですよね。

ですので、改めて正しく言葉の意味を理解し、今自分がどのフェーズにいるのか、そして何を目指すのかについて考えるための参考にしていただければと思います。

資産を築く目的が明確な方が稼げる

資産形成と資産運用についてお話する前に、まずあなたに質問させて頂きます。

「資産を作ったら何をしたいの?」
そして
「なぜ資産を作らないといけないの?」

という、いわゆる「目的」についてですね。
これが明確になっていない人が本当に多いと感じます。

あなたはなんのために資産を増やそうとしているのですか?

この質問をすると大体の方はこんな感じで回答します。

「使いたいと思った時に好きなだけ使いたいから」
「買いたいと思ったものをすぐ手に入れたいから」
「仕事をしたくないから」
「セミリタイヤ(もしくはアーリーリタイヤ、FIREなど)したいから」
「将来が不安だから」

どれも正解ですが、どれも不正解です。

自身が明確だと思っているその答えですが、実はそれをもっと掘り下げて見ていくと不明確な部分が多く出てきます。

最も不明確になりがちなこと、それは「自身の人生に必要かどうか」という部分です。
どれだけ欲望が強いか?という言い方にも言い換えることもできるのですが、先ほど回答していただいた目的が本当に必要かどうかを、もう一度考えてみてください。

もしその目的としていることが「あれば嬉しい」レベルだった場合、叶わないことの方が多いのです。
なぜならそれは、あなたの人生において「なくてもいいこと」だからです。
それが実現しなかったとしても、全く不自由のない、満足した人生を送ることができるからです。

課題を実現するには、強い原動力や覚悟、決意といった気持ちが必要になってきます。
ただ欲しいと願うだけでなく、ウォントやニードではなくマスト、その実現が必須でないといけないのです。

先程の質問、
あなたはなんのために資産を増やそうとしているのですか?
について、正解でもあり不正解でもあるとお伝えしましたが、同じ回答でも正解になるケースもあります。

例えば、ある方の資産を築く目的が「ポルシェが欲しい」だったとしましょう。
その方になぜ欲しいか?を追求したところ、こんな裏の理由が隠れていました。

彼は自分がモテない人間だと思っていました。
学生時代から苦汁を嘗める経験が多く、その度に
どんなことをしてでもモテたい!
30歳になるまでに必ずモテてやるんだ!
彼女を何人も作って、モテモテの人生を送るんだ!
という気持ちが強くなり、いつしかモテることが自分の人生におけるミッションのように感じるようになったのです。
そして彼なりにモテるための研究をしたところ、モテる人が必ず持っている共通のアイテムがあることに気づきました。
それはピカピカに磨かれたポルシェ。
ポルシェに乗っている男性は必ずと言っていいほど、隣に茶髪でイケイケの女の子が乗っていると。
そして彼は確信しました。ポルシェを持てば必ずモテるんだ!と。
彼はどうしてもモテるため、どうしてもモテるアイテムを手に入れるため、お金を稼ぎたいと願うようになります。
ポルシェを買うことが、自分の人生におけるミッション「モテモテになる!」を達成するために必須事項になり、このアイテムがないと、人生におけるミッションが絶対に達成できないものとして考えていたのでした。

というお話。
一見バカバカしいようにも見えますし、いやいやもっと他にもやるべきことがあるだろう。ファッションセンスを磨くとか髪型を変えるとか。と思われるかと思いますが、これはこれで全然OKなのです。

お伝えしたかったのは、人生において達成したい目標があり、資産を築くという行為がそれを達成するルート上に在ることが大事だということです。

資産を築くという行為は目的ではなく手段です。
ぜひ今一度自分自身に問いかけをし、
お金を稼ぐということが手段になっていないか?
本当の目的はあるのか?
そしてその目的は本当に自分にとって必要なものなのか?
を整理してみることをお勧めします。

資産運用と資産形成の違い

先程の「目的」が明確になることで、今あなたがしなくてはいけないのは資産運用なのか、資産形成なのか?という選択肢が生まれます。
言葉の意味を正しく理解することで、自分自身が取らなくてはいけない手段が理解でき、より目的達成に近づくことができます。

資産運用と形成の違いについて、定義付けは人によって様々ではありますが、私はこのように定義付けをしています。

資産形成とは、1ある資産を100にすること
資産運用とは、100ある資産を減らさず101以上にすること

です。

資産形成とはリスクをとって大きく増やす手段

資産形成は、主に資産がない人が資産を作る為にする行為です。
大きく増やすには、リスクをとらないといけません。
ハイリスクハイリターンでまとまった資金を作らないと100にはならないのです。

これはFXや株、仮想通貨などのトレードのような自身で運用する「労働」でも良いですし、誰か、何かにお金を預けて自分の代わりに運用してもらうような「投資」でもOKです。
増やすための手段はなんでもOKなんですが、決してギャンブルをしろ!というわけではなく、ちゃんと案件を見極めて資金を投入しないといけません。
特に、誰かに運用を任せる「投資」の場合、そのリスクを管理し自己責任の元に行うのは絶対です。仮にマイナスになった場合でも、人に任せるという判断をした自分の責任です。

自分で運用したとしても誰かに運用を任せたとしても、そのハイなリスクを許容し、攻めることが絶対的に必要で、それができないと資産を形成することはできません。

リスクの取り方によっては資産がゼロになることもありますが、短期間で2倍にも5倍にも資産を増やすことできます。
そんな方法が、この資産形成なのです。

資産運用とはリスクをヘッジして減らさず増やす手段

逆に資産運用は、すでにある程度資産ができた方が、それを減らさない為に行う行為です。
いわゆる「ポートフォリオ」って考えがありますけど、自身の資産を分散し、リスクを分散しながら増やしていきます。

そもそもまとまった資産がない方は分散なんてできないですよね?

仮に手元の資金が100万円あったとして、これを5つの投資案件に5分割して運用したとします。
そして1つの案件が月利で2%の利益が出たとしましょう。
100万円の5分の1の20万円の2%ですから、利益は4,000円です。
仮に1つの案件がマイナスになり、月利でマイナス10%だったとします。
100万円の5分の1の20万円のマイナス10%ですから、利益はマイナス2万円です。

これが資産形成として100万円の資産を1点集中した場合、はどうなるか?
プラス2%の利益が出た場合は4万円の利益、マイナス10%だった場合10万円の損になります。

資産運用は、リスクを取らない代わりに利益も少ない。
そんな投資手法なのです。

自身のスタイルに合った手段で確実に資産を増やす

なんのために資産を築くのか?そして実現するまでの期間や金額が明確になれば、
あなたが取らなくてはいけない手段が資産形成なのか資産運用なのかが見えてきます。

資産を短期間で大きく増やさないといけない場合は資産形成を、資産を長期的に減らさず増やしたい場合は資産運用を。

あなたの目的に沿った手段を選び、正しく実現に向けて走って欲しいと願います。